こんにちは。AMOSナビです。
今回はAMOS公式ショップスタッフの土屋が、麻雀用品製造の秘密に迫ります!
みなさんは麻雀牌がどのように作られているかご存じですか?
なんとなく何かの素材を溶かして、型に入れて冷蔵庫に入れて固めたら出来上がり!みたいなイメージではないでしょうか?(チョコレート?)
麻雀用品にはそれぞれに長い製造の歴史があり、高品質な製品を提供するために様々な工夫が施されています。
普段扱っている麻雀用品がどのようにして作られているかを知ることで、麻雀の楽しみが一層深まるかも?
麻雀用品メーカー大洋技研の工場
あらためて皆様は大洋グループの大洋技研をご存知ですか?
私たちはMリーグで使われている全自動麻雀卓AMOS REXXⅢを手がけている企業でもあります。
そんな大洋技研ではご家庭用の全自動麻雀卓をはじめ様々な麻雀用品を製造/販売しております。その製造を担っているのが和歌山県日高郡にある大洋技研「美浜工場」です。
温暖な気候と豊かな自然に囲まれたのどかな街から、日本全国へ麻雀卓や麻雀牌が届けられます。(※一部海外工場で作っているものもございます)
以前、Mリーガーの日向プロもお越しくださいましたので、こちらの動画にも注目!
透明なAMOS REXXⅢ(大洋技研本社)
さて本題に入る前に、、、
美浜工場の話はのちほどたっぷりしますので、工場の近隣にある注目施設のお話を少しだけさせていただきます!
美浜工場から車で10分くらいのところには大洋技研の本社がございます!
そんな本社の展示エリアには、レアな透明バージョンのAMOS REXXⅢがあります。
これは売っているわけではなく(欲しい…)、内部のメカニズムをお取引先様にご紹介する際などにも利用しているものとなります。
また、少し見づらいですが、本社には歴史的な機種の一覧も展示されており、麻雀用品の技術進化を一目で確認できます。
私の入社前のものばかりですので、普通に勉強になります笑。ひとつひとつとても丁寧に説明されているので、もしお越しになる機会がございましたらご覧ください!
物販にはSDGsに配慮した関連商品も(カフェ「ひいのの」)
そしてもう一つお伝えしたい情報が!
美浜工場から同じく車で10分くらいのところに「ひいのの」というカフェがございます!
このカフェは廃校になった比井小学校を改装して作られたおしゃれなスペースとなっており、懐かしの小学校のイスが使われた内装や体に優しいランチがとても魅力的なお店です。
そんな「ひいのの」の物販には、なんと大洋グループの様々な製品が販売されています。
と言っても麻雀用品が売っているわけではございません!
麻雀用品を手掛ける大洋技研を含む”大洋グループ”は幅広い事業に取り組んでおります!その中のひとつがリサイクル事業です。ペットボトルのリサイクル方法を20年以上研究しつづけた大洋化学ならではの技術を集結したrebirthというブランドでは、サステイナブルな食器の開発を行なっております。そんな食器もこちらでは販売しております。
ところでなぜ大洋グループの物販がここにあるのか・・・?
その理由はこちらなんです!
これ、何かわかりますか??
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
答え:ワサビの水耕栽培施設
なんとこんな施設が「ひいのの」の中にあるんです。
そして、この水耕栽培システムLino Farm を提案している企業こそが大洋グループです。
私たちは「もっと身近に農業を」と掲げ、初心者や体力に自信がなくても”農業”を始められる手段として、こちらのシステム開発いたしました。
実際に廃校の空きスペースでも農業が始められています!
特に本ブログの読者の皆様は大洋グループといえば”麻雀用品”という印象が強いかもしれませんが、私たちは「エコ」や「環境」に配慮した様々な製品も作っています!
麻雀工場への用事でしたが、近隣施設にも弊社の魅力を知っていただくのに欠かせない施設があったので、工場見学記事の冒頭で紹介させていただきました!
さて、ここから本題いきましょう!
麻雀卓の製造工程の秘密
それではいよいよ美浜工場内部に迫ります!
まずは麻雀卓の製造に関する秘密を写真と共に紹介します。
麻雀卓の枠の製造工程
全自動麻雀卓は内部配線が複雑な高度な電子機器とも言えます。またそれでいて、”カラクリ”のような複雑な機構も満載の精密機器です。
私たちの身の回りにあるすべての麻雀卓がこのようにして作られていると思うと、少し見え方が変わりませんか?
麻雀卓の検査工程
工場の中を巡っていくと、工場の端にこのような謎すぎる機械が。
この機械、実は検査用の装置なんです!
ここでは初期不良を発生させないための品質保証工程を紹介します。
詳しいところまではお見せできないのですが、こちらのエリアでは出荷前機種のテストを実施しております!
上記の装置は「自動で牌を落とす機構」と「ドラが捲れていることを確認する機構」を持った検査装置となっており、なんと牌を上げる動作とドラを捲る動作の確認を300回連続で行い、問題ないことを確認します。
このような検査があるからこそ、トラブル少なく使っていただけます。万が一の故障の際の補償も充実!こちらの記事もご参照ください!
麻雀卓の製造現場で見つけた色々なもの
工場内では素材のままの麻雀卓の姿なども見かけました。
■ マットが貼られる前後の麻雀卓
こちらはマットが貼られていない無骨な姿の麻雀卓です。
マットは少し力を加えてしまうだけで跡が残ってしまう場合もありますよね。そのため、麻雀卓へのマットの貼り付けはこれまでと同じく丁寧な手作業で行っています。
■ 細かな修理や製造のための部品やネジ類がたくさん
サイコロBOXシートのような細かい部品であったり、各種寸法のネジはこのようにまとめて置いてあります。こういった小さな部品が何百も組み合わさって、全自動麻雀卓が出来上がるって面白いなとワクワクしますね!
こういったリアルすぎる写真は意外とお見せすることがないので、AMOSナビ限定で公開してみました!
麻雀卓の梱包も手作業
もちろん麻雀卓の梱包作業も丁寧な手作業となっております!
麻雀牌の製造工程の秘密
次に麻雀牌の製造工程のご紹介です!
麻雀牌の製造工程
麻雀牌の製造はというと、、、
実は中国で行われています!(実際に行きました by 土屋)
麻雀牌は弊社の中国工場である「紹興工場」という場所で作られています!麻雀牌はこのように素材を”麻雀牌の型”に入れて、圧力をかけて固めることからスタートします。
麻雀牌の内部構造にも秘密があり、固めている工程の中で、このように内部に空洞を作ります。(これ以上は内緒です)
そして、”背部”についてもこのように材料を固めます。
こんな流れで牌の大まかな成形が完了したら、「加車」に入れて角をとることで、いつもの滑らかな形状の麻雀牌の形がいよいよ出来上がります!
聞き慣れない装置ですが、これが「加車」です!
最後に、型に合わせて成形された「文字の溝」に塗料を流し込む「色入れ」作業で、おなじみの麻雀牌が完成します!
そして、中国の工場では明らかな欠損がないことだけ確認した上で、日本に発送されます。
麻雀牌の検査工程
、、、という感じで中国で製造&簡易検査をされて、日本に発送された麻雀牌。
これをそのまま出荷するのではなく、日本工場では丁寧な検品を担っております。例えば麻雀牌の背部にわずかでもキズがあると、それだけで公平なゲームになりませんので目視での品質確認が必須です。
現場ではこちらのように、担当者の方が牌を目視で確認していきます。僅かな黒い汚れやキズなども見逃さず、極めて厳しい基準で検査を行います。
実際に目の前で見た検査でも表側、裏側、それぞれでいくつかの不合格品が出ていました。
パッと見てもすぐには気付かないくらいの細かいキズや印字の擦れ。しかし、お客さまにお出しするには不適当と考えておりますので、不合格品として除外させていただいております。
こういった形でたくさんの職人の手を渡りながら「麻雀卓や麻雀牌」が作られ、皆さんのお手元に麻雀用品が届いているんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、麻雀卓や麻雀牌の製造の秘密について、実際の工場の画像を使って解説させていただきました!
麻雀卓は部品や配線取り付けの大半が手作業で行われています。そして工程の最後には厳しい品質保証工程があります。ここでは自動機で繰り返し動作をさせ、お客様のお手元で初期不良が起こらないように最大限の検査を行なっています。
一方で麻雀牌は製造自体は中国工場にて行っております。麻雀牌の作り方は素材を型で固めるというシンプルな工程。しかし中国での簡易検査に加えて、日本での厳しい出荷前検査で、細かなキズや汚れも見逃さずに、極めて高品質な麻雀用品をお届けしています。
ということで本日は、皆様が普段扱っている麻雀用品の製造の裏側をご紹介しました!麻雀の楽しみが一層深まったと思っていただけるととても嬉しいです!
AMOSナビは、皆さんの快適な麻雀ライフを応援しております!