全自動雀卓の仕組みは?配牌・ドラ表示・点棒表示について解説

麻雀用品のギモン

こんにちは。AMOSナビです!

突然ではございますが、みなさん初めて麻雀店に行った日を覚えておりますでしょうか。筆者は、うだるような暑い夏の日に行った高田馬場の某麻雀店が初めて麻雀店でした・・・!

ジャラジャラとした音が至る所から聞こえて、着席をして開始ボタンを押すと、トランスフォーマーのような動きと共に、目の前に並べられた牌。瞬時に表示される点数表示、ドラ表示もサイコロを振る必要がなく、すごく感動をしたことを覚えております。皆さんもこんな思い出ありませんか?

普段あたりまえのように使っている全自動麻雀卓ですが、沢山の感動的な機能を搭載しております。

そういえばあの麻雀卓の中で、牌はどのように混ぜられてるのか、ドラ表示は一枚だけどのようにめくってるのか、点数表示はどのようにしてるのか気になりませんか?

今回は、全自動麻雀卓の機械のハイテクに見える仕組みがどのようにして実現されているのか、AMOSナビが解説してまいります。

「全自動麻雀卓は混ざらない、偏る」なんて声もございますが、最新の技術でよく混ざるんです!

(本記事に掲載されている、金額・スペック等は2023年8月5日時点のものです)

実は結構テクニカル!全自動麻雀卓の山積み・配牌の仕組み

全自動麻雀卓の一番の利点といえば、やはり牌山と配牌が自動で積まれる点ですよね。これがあるおかげで対局と対局の間の準備時間が大幅に削減され、限られた時間の中でより沢山麻雀を楽しむ事ができます。

そして、これは少し玄人なプレイヤーの皆さん向けですが、自動の牌山積みや配牌の機能があるだけで、イカサマを防ぐ効果などもあるのです。
手積み麻雀であれば、イカサマをして天和と地和で上がるといったこと(遊戯王カードでいえば、最初のターンでいきなり「封印されしエグゾディア」が揃って負けるみたいなイメージですね)も技術的には可能になってしまうのですが、全自動卓ではそういったイカサマを未然に防ぐ効果もあるのです。麻雀は頭脳スポーツ!フェアに楽しく楽しみたいですよね!

全自動雀卓がどのようにして配牌がなされるのか

ステップとしては、
①対局が終了すると、ボタン操作をして卓の真ん中が開かれ、プレイヤーが牌を全て捨てる。
②卓の下のドラム式洗濯機のような中で牌の攪拌が行われる。
③機械が一つずつ牌を積み上げていきドラ表示も行われ、対戦の準備が完了となる。

文字で書いてみるとすごくシンプルですが、この機能があるおかげで、ゲームのスピードがとても上がりました。

しかし、その機能にも課題が多かった

みなさん、全自動卓でプレイする際「どうも混ざっていないような気がする・・・」と感じた事ございませんか?10年以上前ぐらいの自動麻雀卓を使っていて以下のように思った方がいらっしゃるかもしれません。

例えば、
自分がツモってそのまま捨てた牌を、次の方も次の次の方も捨てることが多いような、、、
なんだか上ヅモにばっかり有効牌が固まっているような、、、

確かに従来の全自動麻雀卓は機械の仕組み上、どうしてもやや偏りが生じてしまう構造になっており、牌の攪拌率に課題がございました。

さらに悪いことに、その仕組みを逆手にとって「全自動卓で七対子の単騎待ちをする際は、直前に引いてきた牌と同じ牌で待った方がいい」などと、本質からかけ離れてしまう、全自動卓の攪拌率の特性を逆手にとった裏技のような戦略も存在していたぐらい、自動卓の攪拌率にはまだまだ課題がありました。

ドラムに落としていた順に牌が積まれてしまうため、中でかき混ぜたところで、積み上げる際にはどうしても偏りが発生してしまうという特徴がございました。

偏りを防ぐ為に、洗牌をしてからドラムに捨てるということが主流となっておりました。しかし、ご安心くださいませ。ある開発をきっかけにその課題を解決したんです!

ある機能の開発が攪拌の課題を解決した

Mリーグでもよくご覧頂いたことがおありかと思いますが、上下が整列した状態で配牌される機器をご存知でしょうか。

実はこの開発と攪拌率の問題が解決されることになります!

上下を判別するために開発チームははじめ、画像認識による判定を行うことを考えていました。しかしコストに見合わない・・・そこでブレイクスルーを起こしたのは「牌に埋め込まれている磁石の位置をずらす」発想だったんです。

全自動麻雀卓の牌には牌の扱いのため元々、磁石が埋め込まれているのですが、その位置を数ミリずらす。これによって牌を吸い上げる直前に、正しい方向を向いていないものを跳ね除けてドラムに戻す仕組みが実現できたんです!こうすることで、今まで平面的にしか撹拌できていなかったのが、立体的に撹拌できるようになったんです。

上下をそろえながら積み上げていく機能のおかげで、下向きの牌は積み上がらずに弾く仕組みになっております。半分の確率で下向きで積み上げられ弾かれる仕組みがあるおかげで、攪拌率が飛躍的に向上しました。

ちなみに今よりも僅かに大きくずらすと牌を持った時に違和感が出てしまうので、本当に微妙な調整でした。このあたりが”生粋の麻雀好き”の麻雀機器メーカーの発想です。

大洋技研の業務用全自動麻雀卓「AMOS REXXⅢ(アモスレックス3)」ではそういった最新機能を沢山搭載しています。業界を代表する機器となりMリーグでも使用されており、Mリーグのスピーディーで見応えのある試合の裏にはこのような技術がございました。

全自動雀卓のドラ表示の仕組み

手積みの麻雀や牌山のみ自動で積まれる麻雀卓でプレイする際、ドラ表示するためのサイコロを振っていましたよね。あの時に地味に「右回りだっけ?左回りだっけ?」と悩む事ありませんか?

そんな時に救世主のように現れたのが、自動ドラ出し機能。とてもありがたいですよね。開始ボタンを押しただけで、ドラ表示された状態で牌山が登場します。サイコロを振る手間、数えてドラ表示させる手間などがなくなり、すぐにゲームを開始させることができます。

そういえば、あれがどのような仕組みで表示されるのか、気になりませんか?

仕組み自体は、百聞は一見に如かずということで、こちらの動画の00:50~辺りでドラ表示される瞬間を見る事ができます。ランダムにドラ表示される牌が決まり、機械が想像以上にアナログな感じでドラ表示をめくるという仕組みになっております。

このように全自動麻雀卓は本当に「機械」という感じで、その中には非常に緻密な機械設計がなされているんです。

点数表示の仕組み

今では当たり前ですが、点棒をしまうだけで、自分の点数が何点かが分かるのはもちろんですが、相手の点数も瞬時に正しくわかる点数表示の仕組みがありますよね。これのおかげで、ライバルに勝つために例えばオーラス時に何飜以上でアがる必要があるかなど、勝負の判断を間違えずに済みます。麻雀の醍醐味である条件戦をより楽しくしてくれるとても大切な機能ですよね

これ、シンプルに見えて、こちらの仕組みも技術革新の歴史があるんです!

点数表示機能を実現するための技術的な工夫は?
① 点棒にICチップが埋まっており認識している
② 点棒に微弱な磁石が埋まっており磁力の強さで認識している
③ 点棒入れにカメラがあり画像認識で判定している

正解は①。プラスチック素材の点棒の中にICチップを組み込むということで、一瞬で点数を表示することを実現しております。

点数表示が開発された当初は、金属製の点棒を用意して、抵抗値で点棒の種類を読み取り自動で計算がなされる機能がございました。しかし、金属製がゆえに、汚れやサビが発生してしまい、点数の誤認識が度々起こってしまったのです。1位と2位だと天と地の差が出る麻雀の世界で、自分や相手の点数が正しく把握できないというのは死活問題ですよね。

現在はICチップを使う技術によって、誤認識などは発生せず、瞬時に自分や相手の点数が分かるということになっております。

このように失敗や苦戦の歴史が最新の麻雀卓を作り上げてきたんです!

ご家庭で液晶画面の点数表示機能のあるハイテク全自動麻雀卓を楽しめる!

まとめ

今回は、麻雀卓の基本的な仕組みがどのように行われているのかを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。配牌が偏らない仕組みや瞬時に読み取ってくれる点数表示機能、、、麻雀ファンが日々当たり前のように使っている全自動麻雀卓には、エンジニアによる血と涙の結晶のような試行錯誤がなされてきたのです。

さて、このような最先端機能が満載のMリーグで利用されている最新機種の業務用全自動麻雀卓。実は購入することも可能となっております。


AMOS REXXⅢ(アモスレックス3)

かっこいいですし、最新の機能が勢揃い。自宅でもMリーグを開催することがなんとできるんですよ!しかし、最新技術がふんだんに駆使されていることもあり、当然安い買い物ではございません。

そこで、もう少しお手軽な家庭用全自動麻雀卓が欲しいんだけれど、、、といった方へおすすめの機種がこちらです。アモスレックス3を手がけている大洋技研による家庭用の全自動麻雀卓で、なんと159,500円から購入可能です!

自動山積機能 点数表示機能 値段
AMOS JP2(座卓兼用) あり なし 159,500円(税込)
AMOS JP2(折りたたみ) あり なし 159,500円(税込)
AMOS JP-EX COLOR(座卓兼用) あり あり(液晶) 253,000円(税込)
AMOS JP-EX COLOR(折りたたみ) あり あり(液晶) 253,000円(税込)

詳しい機能についてはこちらの記事をご覧ください。

もしも、ご不明点やお悩み、ご不安なことがあれば、大洋技研のAMOS公式ショップLINEと友達になってお気軽にお問い合わせください!

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機能にもより詳しくなって、全自動麻雀卓を使う楽しみもまた一層増えた!と感じていただけるととても嬉しいです。これからもどんどん技術開発を進めて参りますので、これからの新機能もご期待ください。

AMOSナビは、皆さんの快適な麻雀ライフを応援しております!

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