こんにちは、AMOSナビです!
今回はAMOS公式ショップスタッフの土屋が訪問したロサンゼルスでの”麻雀”の最新事情をレポートさせていただきます。
麻雀は元々は中国に生まれ、その後世界中に広がり、各地域で独自のルールが根付いていきました。例えば、日本ではリーチ麻雀と呼ばれるルールが普及しています。このルールは国際大会を開催されるなど日本国外でも人気が高いルールです。
日本では現在ブームとなっている麻雀ですが、実は世界各国でも盛り上がりを見せています。
ロサンゼルスの麻雀クラブ「LAPOM(らぽん)」とは
ロサンゼルスの麻雀クラブ LAPOM
今回レポートする大会を主催するのは、ロサンゼルスエリアを中心に活動するノーレート麻雀クラブLAPOM(Los Angeles Pride Of Mahjong)さん。
2016年発足のLAPOMは麻雀を通じたコミュニティーを作り今年で9年目になります。AMOS全自動麻雀卓米国総代理店Mahjong Starsにより運営されています。ビギナーからプロレベルまで幅広いプレーヤーが在籍しています。
(LAPOM 公式サイトから転載)
今回は2016年から活動を続けるLAPOMの代表である中村純子さん、八重畑雅裕さんにお話を伺ってきました。
LAPOMの活動内容
アメリカでも麻雀を打てる麻雀クラブとしての活動に留まらず、アウトドア、インドアで趣味を通して、人とつながる大切さ、コミュニティーに属する有益性を提案しつづているLAPOM。
国籍、人種、性別、年齢を問わず、麻雀を媒体に人が集まるLAPOMとして活動を続けられており、その一環として麻雀大会の主催や、下記のような大会やイベントへの協賛・協力をされてます。
・カリフォルニアチャンピオンシップのスポンサー
・サンノゼ大会への自動卓の貸し出し
・オクラホマ大会、ニューヨーク大会、テキサス大会への賞品提供
・アメリカ人選手の日本大会出場の派遣(發王戦)
・地域コミュニティーでの麻雀普及
・日系イベントでのデモンストレーション
更にAMOS全自動麻雀卓米国総代理店としてMahjong Starsを運営するなど、幅広く活動ジャンルが広がっていくLAPOMさんは抜群の存在感を放つクラブです!
アメリカの麻雀事情
実はアメリカには麻雀店がないんです。
法的な制限もあるため、日本と同じようなフリー麻雀店がオープンすることは難しいですね。
そのかわりアメリカ各地にはクラブ(同好会)が存在しており、各地で麻雀が楽しまれてます。
実は麻雀店のオープンが難しいアメリカ。それでも麻雀人口は増えつつあり、ユーザーは数人から数百人規模で麻雀クラブによる交流をもっているのが現状のようです。
主なクラブとしてはLAのクラブが300人規模。
北カリフォルニア(ノーザンカリフォルニア)のクラブが200人規模。
小規模だとシアトル、シカゴ、オクラホマ、テキサス、ダラス、ヒューストン、オースティン等にクラブがあって、麻雀を楽しまれているようです。
もちろん自宅で麻雀卓を購入して友人と麻雀を楽しむ人もいます。
ただそれなりに高い買い物となるため、海岸沿い所得の高いユーザー層が麻雀卓を購入しているとのことです。
アメリカで麻雀を知る方法
麻雀にどうやって触れるのか
咲やアカギは今でも見続けられています。最近だと麻雀アプリから入る方も多いですね。
雀魂(英語版)や、配信者のゲーム配信を見て覚える方もいます。
世代的には20~30代の若い世代が多いようです。
20~30代より下の学生には広まってますか?
ただ最近、ノースカロライナ大学の学生が大学のファイナンスデパートメントに日本の麻雀クラブを作りたいとのことで掛け合っており大学が審議中の状態であることなど、若い世代にも麻雀の認知度はあがりつつあります。
今はまだ小中高生について聞くことがありませんが、大学生は麻雀に興味を持っていたり実際にやっている人も多いようです。
アメリカでは麻雀が実際に打てる場が少ないのもあって、ゲームアプリで覚える人が先行しているようですね。
ゲームで覚えて、実際に打ってみたいという人がLAPOMさんや各地のクラブに集まって打ちはじめるケースも少なくないようです。
麻雀をもともと知っている日本のユーザー、アジア圏のユーザー、日本好きな現地の方などがLAPOMさんで交流することも少なくないとのことです。
どんどんユーザー層が広がっていくのが感じられて、メーカーとして嬉しい限りです!
アメリカでの麻雀のルール
クラブによっても違うので絶対的なルールはありませんが、Mahjong Stars主催のものは赤を入れたMリーグルールで行っています。
役や点数計算はもちろんのこと、所作やマナーも覚えてもらっているのがMahjong Startsの特徴です。
実は以前、アメリカ人の人が日本に旅行に行った際に麻雀店に行くと断られることが多かったのですが、今だと受け入れてくれる雀荘が増えました。外国人を受け入れてくれるお店が増えたというのもありますが、ルールや所作などを日本式で覚えているユーザーが増えたため受け入れられやすくなったのだと思います。
Mahjong Starsの活動でMリーグルールや所作を覚えたアメリカのユーザーが日本旅行で麻雀を遊ぶというのは非常に面白いですね。
また、麻雀をはじめて数年のユーザーであれば誰かしら麻雀プロの名前を知っているそうです。
ただ肝心のMリーグはというとABEMAがないアメリカでは公式配信がまだありません。熱心なユーザーはVPNを使ってABEMAを視聴しているようですが、Mリーグについては知名度としてはまだまだの部分もあるようです。
将棋のように海外ですごい熱量が生まれているコンテンツと似たところがあるため、ABEMAが見られないのはもったいないとも語られてました。
「麻雀をする」ことのイメージ
日本とは別のイメージが持たれてますね。
良くも悪くもアニメを見て知る、覚えるというアニメスタートの流れができているため、麻雀をやっているのはインドアで内向的というイメージがつけられてしまっていることが多いです。
ただ悪い印象だけではありません。
企業で社員間のコミュニケーションをはかるツールとして有効だと判断され、アメリカ最古かつアメリカ3大ネットワーク局「NBC」で麻雀をする習慣があったりもします。
アメリカの麻雀大会
これまでもMahjong Starsが麻雀大会を主催してきた実績があり、今後も続けていくつもりです。
40~60人規模の大会を主に開催しています。
今は大会の運営を2人でも行えるようになりましたが、必要に応じてクラブメンバーからボランティアを募り、一緒に作り上げることもあります。
また、まだ構想段階ではありますがラスベガスで麻雀大会を開催する計画も温めてます。
大会は事前にルールや卓組がメールでメンバーに送られ、共有されるそうです。
大会参加メンバーはその内容と、前回参加した経験からどのような流れで大会が進むかを把握しているため、滞りなく大会を開催することができるようになってきたそうです。
またラスベガスは文化、設備、物価など、麻雀大会を開催するうえでの問題が他の州に比べてクリアしやすく、LAからも車で3~4時間で行ける距離とのことで卓の運送も比較的容易に行えるとのことです。
アメリカでも麻雀は文化として浸透しはじめていることを実感しました。
アメリカで麻雀文化を広め、ラスベガスでの大会開催に向かって進むLAPOM・Mahjong Starsはこれからも目が離せない存在です!
まとめ
この度のアメリカ取材では麻雀が漢字文化圏以外でも受け入れられること、また前回の中国大会と同様、国際的な競技としての地位を確立しつつあることを改めて感じました。
国や地域の垣根を越えて麻雀が楽しまれるような日も近いかもしれません。
ご自宅に麻雀卓があり、好きな時に麻雀ができる環境はいかがでしょう。AMOS公式ショップではご自宅でも使える麻雀卓をご紹介しております。