こんにちは、AMOSナビです!
今回は麻雀で用いられるシステム、ウマとオカについてわかりやすく解説します!
順位点とは
麻雀における「順位点」は、ゲーム終了時の各プレイヤーの成績を決定づける重要なシステムです
具体的には、対局の最後にプレイヤーの順位点を決める際、得点だけでなく「ウマ」と「オカ」という追加のポイントシステムが適用されることが一般的です。これらは順位に応じて点数を加減算することで、最終的なスコアに影響を与えます。
点数だけでなく、プレイヤー同士の順位の差も反映されることで、麻雀は単に多くの点数を獲得するゲームから、より順位と点数の駆け引きが求められるゲームになります。特に2試合以上の合計得点を競う場合に、順位点のシステムは麻雀のゲーム性に戦略的な深みをもたらします。
ウマとは
「ウマ」とは、麻雀の対局終了後、順位に応じた点数のやり取りを行うシステムです。
これにより、1位と4位の間に点数の開きを大きくすることが可能となり、より戦略的かつ刺激的なゲーム展開を楽しむことができます。
ウマの具体的な計算方法は、ルールに応じて定められたポイントをそれぞれ着順に応じて加点、減点することが一般的です。
これらの支払いは、通常「5-10」「10-20」「10-30」「20-30」などの形式で表記され、数値はそれぞれの着順毎に加点、減点される点数を意味します。
例えば、「10-30」のウマを採用している場合、1位のプレイヤーは30,000点分、2位のプレイヤーは10,000が加点されます。
通称 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
5-10(ゴットー) | +10,000点 | +5,000点 | -5,000点 | -10,000点 |
10-20(ワンツー) | +20,000点 | +10,000点 | -10,000点 | -20,000点 |
10-30(ワンスリー) | +30,000点 | +10,000点 | -10,000点 | -30,000点 |
20-30(ツースリー) | +30,000点 | +20,000点 | -20,000点 | -30,000点 |
ウマには「順位ウマ」「差しウマ」「沈みウマ」といった種類があり、それぞれ異なるルールや条件下で適用されます。最も一般的なものは順位ウマであり、単に「ウマ」と言った場合はこの順位ウマを指すことが多いです。
差しウマは特定のプレイヤー間でのみ適用されるルールで、沈みウマは原点以下でゲームを終了したプレイヤーへの支払いを指します。
「日本プロ麻雀連盟」の公式ルールでは、順位ウマのシステムに沈みウマを採用しており、原点から浮いている人数に応じて順位ウマが異なります
ウマの導入により、麻雀のゲーム展開には戦略的な深みが加わり、プレイヤーはただ単に高得点を目指すだけでなく、順位を意識したプレイを強いられます。これにより、麻雀の魅力と競争性が一層高まります。
オカとは
「オカ」とは、トップのプレイヤーに与えられるボーナスポイントを指します。
オカの設定は、対局開始時の持ち点と終局時の返し点の差を設定することで行われます。たとえば「25,000点持ち30,000点返し」という設定では、各プレイヤーは対局開始時に25,000点を持ち、終局時には30,000点を基準点として精算します。この差額分、5,000点×4人=20,000点がオカとして1位のプレイヤーに加算されるわけです。
オカの存在は、麻雀の戦略に大きな影響を及ぼします。プレイヤーは、ただ単に多くの点数を稼ぐだけでなく、最終的に1位を目指して戦略を練る必要があります。また、オカによって、最終順位の争いがより一層熾烈になることも少なくありません。
オカの設定にはさまざまなバリエーションがあり、競技麻雀ではオカを設定しないこともあります。そのため、対局前には必ずルールの確認を行いましょう。
代表的なルールを見ると、Mリーグと日本プロ麻雀協会ではオカが採用されています。
一方で、日本プロ麻雀連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会、RMU、麻将連合のルールではオカは採用されておらず、30000点持ち30000点返しでゲームが行われます。
実際の計算例
ウマとオカを用いた麻雀の順位点計算を実例を通じて解説します。
「ウマ:10-30、25,000点持ち 30,000点返し」とします。対局終了時の点数が以下の通りだと仮定します
- 1位:35,000点
- 2位:30,000点
- 3位:20,000点
- 4位:15,000点
順位点の計算には4つのステップがあります。
①30000点(原点)からの差を計算する
- 1位:+5,000点
- 2位:±0点
- 3位:-10,000点
- 4位:-15,000点
②ポイントに換算
まず、これらの点数をポイントに換算します。1,000点を1ポイントとして、以下のようになります:
- 1位:5ポイント
- 2位:0ポイント
- 3位:-10ポイント
- 4位:-15ポイント
③ウマの計算
ウマ「10-30」によると、3位から2位へは10ポイント、4位から1位へは30ポイントが移動します。これにより、新たなポイントは以下のようになります:
- 1位:35ポイント(5ポイント +30ポイント)
- 2位:10ポイント(0ポイント +10ポイント)
- 3位:-20ポイント(-10ポイント -10ポイント)
- 4位:-45ポイント(-15ポイント -30ポイント)
④オカの計算
次に、オカを考慮します。「25,000点持ち 30,000点返し」のルールにより、1位のプレイヤーは追加で20ポイント(全員からの5,000点×4人)を獲得します。
最終的な対局結果のポイントは以下のようになります:
- 1位:55ポイント(35ポイント + 20ポイント)
- 2位:10ポイント
- 3位:-20ポイント
- 4位:-45ポイント
この計算例から、ウマとオカが麻雀の最終的な順位点にどのように影響するかがわかります。
一つでも上の着順を取ること、特にトップを取ることの重要性が際立っています。
まとめ
麻雀における「ウマ」と「オカ」は、ゲームの終局時に順位を決定づける重要な要素です。これらのルールは、単に点数を競うだけではなく、プレイヤーに戦略的な思考を促し、ゲームに深みを加えます。ウマは順位に応じた得点の移動を規定し、オカは対局開始時と終了時の点数の差に基づいて最終得点を調整します。
麻雀は計算や戦略だけでなく、運や心理戦も大きな要素となります。ウマとオカを含めたこれらのルールをマスターすることで、麻雀の奥深さをより一層楽しむことができるでしょう。初心者の方は、まずは基本ルールから学び、徐々に複雑な戦略やルールにも挑戦していくことをおすすめします。
この記事が麻雀のウマとオカについての理解を深めるきっかけとなれば幸いです。
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