麻雀のローカル役をわかりやすく紹介!

コラム

こんにちは、AMOSナビです!

今回は麻雀のローカル役について紹介します!

はじめに

麻雀には、一般的な役に加えて、地域や特定のルールでしか使われない「ローカル役」が存在します。
これらの役は、ゲームをさらに面白くし、プレイヤーに新たな戦略を提供します。今回は、そんなローカル役の中から特に興味深いものを選んでご紹介します!

大車輪と小車輪

大車輪とは?

「大車輪」は、筒子の二から八までの順子のみで構成される特別な役です。この役は、チンイツ(清一色)の条件を満たしながら、さらに二盃口の形をとることが求められます。非常に難易度が高く、その希少性から役満として扱われることが一般的です。
三人打ちの一部ルールにおいては、筒子・索子を問わず、清一色の七対子であれば成立します。

[②][②][③][③][④][④][⑤][⑤][⑥][⑥][⑦][⑦][⑧][⑧]

名前の由来は、その並びが車輪のように見えることから来ています。特に、完成形が円を描くような美しさから、この名がつけられました。
また、完成形が非常に美しいため、見た目にもインパクトがあります。

歴史的には、関西地方の一部で発展したとされていますが、具体的な起源は不明です。

小車輪とは?

「小車輪」は、筒子(ピンズ)の1から7、または3から9の対子を揃える麻雀の役です。
[①][①][②][②][③][③][④][④][⑤][⑤][⑥][⑥][⑦][⑦]

この役は、筒子の2から8までの対子を揃える「大車輪」とは異なり、その定義にいくつかのバリエーションがあります。

例えば、筒子の1から7の対子、筒子の3から9の対子、または連続していない6連番の対子を揃えるものなどです。また、筒子で構成されたメンチン七対子やメンホン七対子をすべて小車輪として扱うルールも存在します。
三人打ちの一部ルールにおいては、筒子・索子を問わず、混一色の七対子であれば成立します。

小車輪は、定義によって役満、倍満、もしくは跳満として扱われることがあります。ただし、門前清一色と二盃口が同時に成立することで、自然と倍満以上の役になるため、小車輪を跳満として採用することにはあまり意味がありません。

四連刻と三連刻

四連刻とは?

「四連刻」は、同じ牌の連続した4つの刻子を揃える役です。一般的には役満として扱われますが、その希少性からダブル役満として認められることもあります。
鳴いても成立するため、食い下がりはありません。
[一][一][一][二][二][二][三][三][三][四][四][四][九][九]

四連刻は、麻雀の牌が四つ並ぶ様子が「四連」という名称に繋がっており、刻子の「刻」を合わせて四連刻と名付けられました。この役は、中国の古典的な麻雀から派生したとされ、非常に古い歴史を持つと考えられています。
四連刻の定義には若干の揺れがあります。あるルールでは雀頭も連番でなければならず、その場合は純正四連刻として役満となります。

三連刻とは?

「三連刻」は、同じ牌の連続した3つの刻子を揃える役です。食い下がりなしで2翻として扱われますが、ルールにより門前に限り2翻または3翻とする場合や、門前で2翻、食い下がりで1翻、門前で3翻、食い下がりで2翻とする場合があります。
[二][三][四][五][五][6][6][6][7][7][7][8][8][8]

三連刻の名前は、三つの刻子が連続する様子から取られています。シンプルで覚えやすい名前が特徴です。三連刻は、古典的なルールで見られることがありますが、現代の標準的なルールではあまり採用されていないことが多いです。

紅孔雀

「紅孔雀」(ベニクジャク)は、索子の1、5、7、9と中を使った役満の和了形です。
[1][1][1][5][5][5][7][7][7][9][9][9][中][中]

緑一色から派生した役ですが、緑一色とは異なり索子の数牌に連続する部分がないため、順子を作ることができず、チーが使えません。構成する牌が完全に限定されるため、七対子形でも作ることができず、対々和の形でしか作れないため、難易度が非常に高いです。

紅孔雀は、1965年頃に横浜市の近藤修太郎という人物によって考案されたと言われています。近藤氏は緑一色に対抗して新しい役を作ろうと考えましたが、「紅一色」という名前では牌の絵にそぐわないため、一索の図柄である孔雀にちなんで「紅孔雀」と名付けました。

百万石

「百万石」(ヒャクマンゴク)は、萬子の清一色で、数字の合計が100万以上となると成立する役です。役満として扱われ、副露も可能です。
[五][五][五][六][七][七][七][七][八][八][八][九][九]

また、合計がちょうど100になる場合を「純正百万石」または「加賀百万石」と呼ぶこともあります。この純正百万石には、以下のようなバリエーションがあります

  1. 合計が丁度100になる場合だけ役満とする。
  2. 純正百万石をダブル役満とする。
  3. 5萬を雀頭にし、6萬、7萬、8萬、9萬を刻子で揃えた場合のみダブル役満とする(槓子不可)。
  4. 清一色でなくてもよく、混一色であればよい。

これらのルールにより、百万石の難易度や価値が変わることがあります。

人和

「人和」(レンホウ、レンホー)は、麻雀の役のひとつで、子が自家の第一ツモより前にロン和了した際に成立します。ただし、地和と同様に、第一ツモより前に副露や暗槓があった場合は無効となります。この役はローカルルールであり、人和を採用しないルールも多く存在します。採用する場合でも、細かい取り決めにはバラつきがあります。

歴史的背景

中国の古典麻雀では、最後の捨牌でロン和了することを人和と呼んでいましたが、日本に伝わり麻雀が日本化される過程で「河底撈魚」として新たな役が生まれ、元々の人和は忘れられました。

昭和初期の変遷

昭和初期には「第1打に対するロン和了」や「子の第1ツモでの和了」を人和と呼ぶようになり、人和の名称が広まりましたが、定義は統一されず混乱が続きました。

現在の定義

地和の定義が「第1ツモでの和了」に固まると、「第1打でのロン和了」が人和とされるようになり、現在では「チー・ポン・カンの無い自分の第1ツモ以前のロン和了」が一般的です。

十三不塔

「十三不塔」(シーサンプータ)は、麻雀におけるローカル役のひとつです。
親は配牌時、子はチー・ポン・カンのない第一ツモ完了時に、刻子・順子、さらには搭子もなく、唯一の対子が雀頭としてある状態を特別に役満とするものです。
[三][七][③][⑥][1][4][9][9][東][南][西][北][白][発]

現在はほとんど採用されておらず、地域や時代によって定義の揺れがあります。

出現頻度とルールの違い

条件を満たす牌の組み合わせは約1万分の1の確率で、親の配牌時の場合は約33万分の1で発生する天和よりは出現しやすく、並の役満程度の頻度です。ルールによっては役満ではなく、流し満貫と同様の変則満貫とする場合もあります。

東北新幹線

東北新幹線は、東と北を刻子と雀頭にし、残る3面子で一気通貫を作った和了形です。
[①][②][③][④][⑤][⑥][⑦][⑧][⑨][東][東][北][北][北]

役満として扱われますが、鳴いてもよいとするルールもあり、満貫から倍満程度に設定されることもあります。
この役を認定しない場合でも、門前での和了であれば一気通貫+混一色の5翻が確定し、最低でも満貫となります。

歴史と由来

東北新幹線は、1980年代の東北新幹線開通を機に考案された役とされています。1987年から『週刊少年サンデー超』に不定期連載された中島徹の漫画作品『少年雀鬼-東-』にこの役が登場しており、この作品が由来とする説もあります。

八連荘

「八連荘」(パーレンチャン)は、一人のプレイヤーが連続して8回アガる役です。これは非常に難易度が高く、通常はダブル役満として扱われます。

名前の由来は、八回連続で荘(アガリ)を取ることから、「八連荘」と呼ばれています。
この役は、中国の古典的な麻雀から派生したとされ、その難易度から多くのプレイヤーにとって挑戦の的となっています。

大七星

「大七星」(ダイシチセイ・ダイチーシン)は、七対子の形で全ての対子が風牌や三元牌で揃っている役です。
[東][東][南][南][西][西][北][北][白][白][発][発][中][中]
大七星は字一色の上位役と見なされ、その難易度の高さからダブル役満として扱われることもあります。字一色の出現確率が0.008%と非常に低いため、さらにその中で字牌を2枚ずつ揃える大七星の出現確率は極めて低いことがわかります。

大七星の名前は、中国の伝説的な七星(北斗七星)に由来し、その並びが星の輝きを連想させることから付けられました。
大七星は「字牌七対子」や「七福星」とも呼ばれることがあります。
この役は、古代中国の伝説に基づいた名前であり、その希少性と達成感から多くのプレイヤーに愛されています。

石の上にも三年

「石の上にも三年」は、ダブルリーチをかけたあとに海底摸月で和了すると成立するローカル役満です。
この役は、長い辛抱の末に成功を収めるという意味を持つことわざ「石の上にも三年」にちなんで名付けられました。別名として「待兼山(まちかねやま)」「風林火山」「ラストエンペラー」とも呼ばれています。

一色三順

一色三順(イーソーサンシュン、イッショクサンジュン)は、同じ色の同一順子を3組揃えることで成立します。
[二][二][二][三][三][三][四][四][四][⑤][⑥][⑦][8][8]

この役の点数はルールにより異なり、門前で2飜または3飜とする場合と、門前で2飜、鳴いた場合は1飜、または門前で3飜、鳴いた場合は2飜とする場合があります。

一色三順は、一盃口にさらに同一順子を加えた和了形です。門前での牌の構成は三連刻と同じですが、どちらの解釈が点数的に有利かは状況によります。中国麻雀では正規の24点役「一色三同順」として認識されていますが、日本ではローカルルール扱いとなっています。

流し満貫(ながしマンガン)

流し満貫は、麻雀における役の一つで、流局時に自分の捨て牌がすべて么九牌(1・9の数牌と字牌)である場合に成立します。以下の条件を満たす必要があります:

成立条件

  • 流局時に、自分の捨て牌がすべて么九牌であること。
  • 捨てた么九牌が一枚も他家に鳴かれていないこと。

途中流局(四開槓や四家立直など)の場合は、流し満貫にはなりません。

別名として「么九振切(ヤオチューふりきり)」とも呼ばれ、表記揺れとして「流満貫」があります。

アメリカ由来のローカル役

金門橋

「金門橋」(ゴールデンゲートブリッジ)は、同じ色の牌で123、345、567、789の4組の順子を揃える役です。

[一][二][三][三][四][五][五][五][五][六][七][七][八][九]

一部のルールでは、金門橋は清一色でなければならないとされます。また、別の説では、清一色であることに加えて、雀頭が5である必要があるとされています。

この役の名前は、アメリカの有名な橋「ゴールデンゲートブリッジ」に由来しています。
一から九までを揃える形が橋のアーチのように見えることから名付けられました。この役は、関西地方の一部で特に人気があります。

アメリカン七対子

「アメリカン七対子」は、通常の七対子とは異なり、同じ牌を4枚使って2つの対子として扱うことができるルールです。このルールは通常の4人麻雀(ヨンマ)では認められていませんが、三人麻雀(サンマ)の麻雀店では一般的に認められています。
[二][二][五][五][五][五][①][①][6][6][北][北][発][発]

南北戦争

「南北戦争」(なんぼくせんそう)は、南・北の風牌を各3枚と、異なる色の牌で「1861」と「1865」を揃えることで成立する役満です。1861年と1865年は南北戦争の開戦と終戦の年に由来します。門前役であり、鳴きは不可です。

[南][南][南][北][北][北][1][8][6][1][①][⑧][⑥][⑤]

この役はアメリカの麻雀に由来しますが、四面子一雀頭の原則に従っていないため、日本の麻雀では一般的に認められていません。

まとめ

麻雀のローカル役は、その地域やルールによって多種多様です。これらの役を知ることで、さらに麻雀を楽しむことができるでしょう。是非、いろいろなルールでプレイしてみてください。

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