今日は、「リーチ麻雀」の歴史とその世界的な広がりについて、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
リーチ麻雀の起源
リーチ麻雀の起源に関しては、いくつかの説が存在します。一つの説は、リーチ麻雀が中国の東北地方、かつての満州で関東軍の将校らの間で遊ばれていたことを起源としています。このルールは戦後、満州からの引揚者によって日本に持ち込まれたとされています。
さらに、リーチ麻雀の現在の形は1952年に天野大三によって「報知ルール」として成文化され、広く普及しました。この報知ルールの制定は、戦後の麻雀ルールに大きな影響を与えたとされています。なお、この途中リーチが特徴的であったため、当時普及しつつあったルール全体を「リーチ麻雀」と呼ぶようになり、現在のルールに受け継がれています。
また、現在主流となっているリーチ麻雀は、昭和時代の第二次麻雀ブームの際に、中国式麻雀の一部ルールを日本独自のものに修正して生まれ、ゲーム性が大きく変わりました。
これらの情報を踏まえると、リーチ麻雀は東アジアの複雑な歴史的背景とともに発展し、日本の社会や文化に深く根ざしてきたことがわかります。戦後の日本においては、麻雀は人々が集まり、コミュニケーションを取り、娯楽を楽しむ手段として広く受け入れられ、多くの麻雀雑誌が創刊されるなど、その文化的な影響は計り知れないものがあります。
世界への広がり
リーチ麻雀は、独自のルールセットにより、国際的な麻雀コミュニティ内で特別な地位を確立しています。
リーチ宣言やドラ牌、特定の閾値を超えた手に対する点数の設定など、日本発祥のリーチ麻雀は、中国の伝統的な麻雀と大きく異なります。
中国麻雀は81の役があり、ドラやフリテンがないなどの特徴がありますが、リーチ麻雀はこれらを取り入れ、日本で独自に発展しました。
2000年に確立された中国麻雀の国際ルールは、中国国内で広く普及していますが、国際ルールは中国国外にはあまり浸透していません。
一方で、リーチ麻雀は日本国外でも人気が高く、国際大会などを通じて広く普及しています。
リーチ麻雀世界選手権
2014年7月16日から20日にかけて、フランスで開催された第一回リーチ麻雀世界選手権は、日本式リーチ麻雀の世界的な魅力を示す重要なイベントでした。この大会は、フランスの麻雀組織「TNT French Riichi Mahjong Club」のQuentin ThomasとValérian Thomasによって主催されました。大会では、リーチ麻雀の技術的な面だけでなく、異文化間の交流を促進する機会としても機能し、世界中から集まったプレイヤーたちが技術と友情を深めました。
過去の開催地と日程は以下の通りです:
第1回:2014年7月16日から20日、フランス・パリ・ピュトー、Mairie de Puteaux
第2回:2017年10月5日から8日、アメリカ・ネバダ州・ラスベガス、Palms Resort and Casino Hotel
第3回:2022年8月25日から28日、オーストリア・ウィーン、Intercontinental Hotel Vienna
第4回大会は2025年、東京で開催される予定です。
過去の優勝者は以下の通りです:
第1回:山井弘
第2回:ともたけ雅晴
第3回:奈良圭純
リーチ麻雀と中国麻雀のルールの違い
1. 花牌の存在
中国麻雀には「花牌」という特別な牌がありますが、リーチ麻雀には通常含まれません。花牌は手牌の成立に影響を与える重要な要素です。
2. 役の違い
リーチ麻雀には、その名の通りリーチを含む特有の役が存在し、これらは中国麻雀には見られません。また、中国麻雀には「全大」「全中」「全小」などリーチ麻雀にない役があります。
3. ルールの細かな違い
中国麻雀と他の麻雀のルールには、他にもいくつかの違いが存在します。特に点数計算の方法において、中国麻雀では符が存在せずツモとロンが同じ点数であるため、ツモの場合、全員からの支払いを得ることができます。これは中国麻雀におけるツモはロンの3倍の得点になることを意味します。
全荘構成が基本であり、親の連荘がありません。また、フリテンやドラのルールも存在しないため、中国麻雀は他のバリエーションとは異なる魅力を持っています。
まとめ
麻雀は世界中に広まっており、特に日本では地域ごとに異なるローカルルールが存在しています。公式のリーチ麻雀ルールは定まっておらず、このルールの多様性は麻雀の魅力の一つとなっています。
リーチ麻雀をすることで世界中のプレイヤーとの交流を通じて、麻雀の奥深さと楽しさを実感することができるでしょう。麻雀の世界は、常に新しい挑戦と発見が待っています!
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